バナナは「色」によって健康効果が違う？

よくアスリートが試合前にバナナを食べるという話を耳にしますが、皮をさっと剥くだけでですぐに食べられて、腹持ちのいいバナナは、疲れが溜まっている人にもお薦めです。

ではバナナのなにがが疲労に効くのでしょうか？

目次　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

1.　バナナの栄養　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

2.　バナナの熟成度で変わる？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 

 2-1.　青いバナナは腸内環境を整える　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　  　　   

 2-2.　黄色バナナはビタミン類が豊富　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　       

 2-3.　茶色いバナナは免疫力を上げる　　   　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

バナナの栄養　

バナナは十分にエネルギーが取れるだけでなく、糖質や脂質の代謝を助けてくれるビタミンB群やビタミンC 、さらにカリウムやマグネシウム、カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。

そして以外にも1本(100g）当たりのカロリーは86kcalと、とても低カロリーなのでダイエットにも最適です。そんな安くておいしくて栄養豊富なバナナには、驚くべき秘密があります。

それは「熟度によって成分が変化して健康効果が変わる」ことです。

以下にそれぞれのバナナの特徴を書きますので、自分に合った状態のバナナを食べてみてはいかがでしょうか？

青いバナナは腸内環境を整える

店頭ににならんだ堅く青みがかかったバナナには整腸作用があります。

もともと食物繊維が豊富なバナナですが、青いバナナは食物繊維と同じはたらきをする難消化性デンプンが多く含まれています。

難消化性デンプンとは、消化されにくいデンプンのことで、胃酸で溶かされずに腸に届き、腸内の善玉菌の栄養になります。そして善玉菌が増えることにより腸内細菌のバランスが良くなりその結果便秘解消につながります。

腸内細菌のバランスは、乳酸菌などをとる事によっても一時的に良くなることはあっても、定着はしないと言われています。

善玉菌はすでに自分の腸内にあるので、バナナの成分で本来ある善玉菌を活性化させ増やしていきましょう。また、難消化性デンプンは熟成が進むにつれ糖に変わり、バナナはだんだん甘くなっていきます。ダイエットが気になる方はバナナを青いうちに食べましょう。青いバナナと言っても完全な青では渋みが強くて食べられませんので、目安は下手の部分がまだ青く、芯の部分は黄色くなっているものです。

黄色いバナナはビタミン類が豊富

青いバナナの熟成が進み、下手の部分まですべて黄色いバナナは、美容やアンチエイジングといった効果があります。ビタミンB2,B3,B6が多く含まれており、肌荒れを防ぐことができ、抗酸化作用により、シミやソバカスの原因を除去できるとも言われています。さらにこの抗酸化作用は、身近にある食品の中で一番効果が期待できるといわれています。またエネルギーも非常に豊富なので、運動前に食べるのもこの黄色いバナナが最適です。

茶色いバナナは免疫力を上げる

シュガースポットと呼ばれる茶色の斑点が出てきたバナナは茶色いバナナはと呼びますが、この茶色いバナナは、免疫活性化効果があると言われています。また、果物では珍しいリン脂質という成分が含まれており、胃粘膜を保護して胃潰瘍を抑制する効果があると言われています。さらに牛乳とバナナを混ぜると、胃粘膜保護効果が向上するので、胃に悩みがある方はバナナシェイクにして飲むのがお勧めです。

まとめ

このように、バナナは多様な健康効果が期待できる理想の果物なのです。

またバナナにはいろいろな種類の糖質が含まれており、すぐにエネルギーに変わるブドウ糖、徐々にエネルギーになる果糖・ショ糖、分解に時間がかかるデンプンなどが含まれています。　そのため、バナナを食べると即効性と持続性が両方あるエネルギーが供給でき、運動中のエネルギー切れを起こしにくくなります。

アスリート達が好んでバナナを食べる理由は、このバナナの素晴らしい成分にあるのです。　　成長期の子供から忙しいビジネスマン高齢者までバナナはどの世代にも嬉しい栄養素が充実しています。

ぜひ、バナナを食べて疲れを感じずに一日を過ごしてみませんか？

お勧めは、やはり朝バナナです。